葬式の時の会食の思い出

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葬式の時の会食の思い出

近しい人がいなくなる寂しさと

近しい人がいなくなる寂しさと、血縁、知人が一同に集まる賑やかさが混ざって、とても複雑な心境になる葬儀。喪主でなければ色々な取り決めで頭を悩ませることもなく、会食も出されたものを単純に味わうことも出来ることでしょう。故人の親族として席につく時はとにかく緊張して、粗相がないように、客人達の機嫌を損ねないようにと気を使い、お酌に回るも頭の中は「この方は誰?故人との関係は?」とぐるぐる妄想を始めます。
祖父が亡くなった時のことです。
祖父と仲が良くなかった母は葬儀には出席しませんでした。
代わりでもないですが、孫の私は幼い頃から祖父母宅に出入りしていた間柄でもありましたから、率先して葬儀に出席。最初集まった親族は私を母だと思ったようです。
私には初対面だった遠い親戚の方にも話しかけられ、「元気そうだね、良かった、今どうしているの?」と。
それぞれ年老いて外見も変わるものなのに、当時子供だった私が20年前の母の年令になり、母そのものとして親戚の目にうつったようでした。
お酌をしながら会話を進め、私が母でないことが分かるとちょっと残念そうでした。
その場に母がいたらどんなにか良かったか、と思えてなりません。

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